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賃貸と保証会社の仕組みはどうなっている?契約で知っておきたいポイントを紹介

入居前の基礎知識

石川  慎也

筆者 石川  慎也

不動産キャリア10年

とにかく誠実に親切・丁寧にご対応することを心がけています。趣味でペットの資格はたくさんあります。これから新居でペット(犬)を飼育しようと考えてましたらパピートレーニングやしつけトレーニングのコツ等も聞いて下さい!(もちろんトレーナーさんほど詳しくないです)

賃貸物件を探す際、「保証会社」という言葉を耳にしたことはありませんか。最近では、ほとんどの物件で保証会社の利用が条件となっていますが、その仕組みや役割を正確に理解している方は意外と少ないかもしれません。「保証会社はなぜ必要なのか」「実際どのような流れで利用されるのか」など、疑問を抱く方も多いでしょう。この記事では、賃貸物件を借りる際に欠かせない「保証会社」の基本的な役割や仕組み、費用のポイントや注意点まで、どなたにも分かりやすく丁寧に解説いたします。知っておくべきポイントを押さえて、安心して賃貸契約を進めるための情報をお届けします。

保証会社の役割と賃貸契約における仕組み

賃貸物件において、保証会社は借主に代わって、貸主に対する「連帯保証人のような」の役割を果たす重要な存在です。借主が家賃を滞納した際、保証会社が立て替えて支払う「代位弁済」によって、貸主は安定した家賃収入を得られ、さらに、その後保証会社は借主に対して求償権を行使し、立替済みの金額を請求する流れです。こうした仕組みによって、貸主・借主双方の安心と契約の安定が図られます。

「代位弁済」の具体的な流れとしては、借主が家賃を滞納した後、貸主が保証会社へ請求を行い、保証会社が立て替え払いを実施します。立て替え後は、保証会社が借主に返済を求める権利を取得するため、借主は保証会社への返済義務を負うことになります。この仕組みが、賃貸契約における保証会社の基本的な機能です。

また、保証契約には主に「一般保証型」と「支払委託型」の二つの方式があります。一般保証型は滞納発生時に保証会社が立て替える形式であり、支払委託型は借主からの委託に基づき、保証会社が毎月家賃を貸主に直接支払い、後から借主に請求する形式です。それぞれの方式には異なるメリットと注意点があります。

以下に表として整理しています。

方式 支払いのタイミング 特徴
一般保証型 借主が滞納したときのみ 保証会社が立て替え払いし、借主に後日請求
支払委託型 毎月 保証会社が家賃を直接支払い、借主に請求

保証会社を利用する際の費用と契約期間の基本

賃貸契約で保証会社をご利用いただく際に気になるのが、どのような費用がいつ、どれくらい発生するのかという点です。ここでは、信頼性の高い情報をもとに、分かりやすく整理いたします。

費用の種類内容相場(目安)
初回保証料契約時に一度だけ支払う保証料家賃の約0.5~1ヶ月分(例:家賃6万円なら約3~6万円)
更新保証料契約更新時(多くは1年または2年毎)に支払う費用1.2~1.5万円前後/年程度
月額保証料毎月の家賃とともに支払う方式総家賃の1~2%程度(例:家賃7万円なら700~1,400円/月)

まず、初回保証料は賃貸契約時に一度だけお支払いいただくもので、家賃の半月から一ヶ月分程度が一般的です。例えば家賃が6万円の場合、初回に3万円から6万円程度の負担となります。これは多くの専門サイトでも共通して紹介されている標準的な範囲です。

次に、更新保証料についてですが、保証会社との契約が続く限り、主に1年または2年ごとに1万円前後の費用が発生するケースが多いです。更新料の金額や頻度については、契約内容によって異なるため、事前の確認が重要です。

さらに、月額保証料という方式もあり、こちらは初回費用を抑えられる代わりに、毎月家賃と一緒に総家賃の1〜2%程度の額を支払う方法です。例えば総家賃が7万円の場合、700円から1,400円程度が毎月の支払いに上乗せされます。

費用が発生するタイミングを整理すると、以下のとおりです:

  • 契約時に支払う「初回保証料」
  • 継続する際に支払う「更新保証料」(1年または2年ごと)
  • 毎月支払う「月額保証料」方式(場合により、更新料が不要となることも)

どの方式が採用されているかによって、ご負担の総額は大きく変わるため、契約前にしっかりご確認いただけますと安心です。

また、よく勘違いされている方が多いのですが関西地区は保証会社の加入が賃貸契約の条件になります。連帯保証人が不要かといわれるとこれは物件によって違います。よく保証会社に入れば連帯保証人はいらないでしょうと言われますが緊急連絡先でOKな物件もあれば連帯保証人も必要な物件もあります。

保証会社+連帯保証人

保証会社+緊急連絡先という2パターンがあるということです。おおよそ現在は半々くらいでないかと思います。

保証会社の審査内容と審査の流れ

賃貸契約において保証会社の審査は重要なステップです。以下、ご提出いただく主な書類と審査の流れ、さらにスムーズに進めるためのポイントをご案内いたします。

項目 内容 説明
提出書類 身分証明書、収入証明書、在籍証明(勤務先確認)など 本人確認や支払い能力を確認するために必要です。
審査で重視される点 雇用形態・収入・滞納履歴 安定した収入や家賃支払い能力の確認が中心です。
審査に要する日数 即日〜最大5営業日 職業や書類の整備状況などによって変動します。

まず提出をお願いする主な書類としては、本人確認用の身分証明書は必ずで、収入を証明する源泉徴収票や給与明細、勤務先への在籍確認のための情報などは保証会社や管理会社によってです。自営業者やフリーランスの方は、確定申告書や通帳の写しなども併せて求められることがあります。これらの書類は審査の第一歩として不可欠です 。

審査では、雇用形態や収入の安定性、過去の家賃滞納履歴などが重視されます。特に正社員や公務員などは信用度が高く、学生や自営業、無職と比較すると審査が有利に進む傾向があります。また収入に対して家賃が高すぎる場合(例:月収の3分の1以上)は、審査が厳しくなることがあります 。

審査に要する日数は、正社員であれば1~2日程度、自営業や学生であれば2~4日程度、無職や求職中の方は3~5日程度が目安です 。さらに即日結果が出る場合もあり、書類不備や在籍確認の速さ、繁忙期では結果が遅れることもあります 。

スムーズに進めるためには、申込書類を丁寧に記入し不備をなくすこと、勤務先やご家族に事前に保証会社からの電話が入る旨をご案内いただくこと、連絡対応を迅速に行うことが重要です 。

保証会社を利用するメリットと注意点(賃貸物件における視点)

賃貸物件における保証会社の利用には、入居者にとって大きな安心をもたらす一方で、一定の負担やリスクも伴います。以下に、具体的なメリットと注意点を整理した表を交えてご紹介します。

観点 内容
メリット 敷金や保証金がない物件が多くなり、初期費用は昔に比べるとかなり軽減されてます。連帯保証人なしだと印鑑証明等取らなくていいため契約が楽になった
注意点① 保証料や更新料が必要で、負担になる
注意点② 滞納時には代位弁済された後、保証会社への返済義務が残る

【メリット】
まず、保証会社を利用すれば、親族や知人など連帯保証人を頼みにくい方でも、契約がスムーズに進められることもあり大きな利点です。実際、「連帯保証人を頼みにくい」「そもそも頼める人がいない」という方にとって、保証会社の存在は賃貸契約を可能にする大きな助けとなります。しかし物件によっては保証会社+連帯保証人もまだ多いので内覧前には確認が必要です。保証会社が家賃はもちろん原状回復費用も含め保証する契約では、敷金の負担を抑えられてます。

【注意点①:費用負担】
保証会社を利用するには、契約時に保証料(家賃の50~100%程度、または定額)を支払い、さらに毎年1万~2万円程度の更新料がかかるのが一般的です。この費用は入居者にとって負担となります。

【注意点②:滞納時のリスク】
家賃を滞納した際は、保証会社が代わりに貸主へ支払いを行います(代位弁済)。しかしこれは立て替えに過ぎず、入居者には保証会社への返済義務が残ります(求償権の発生)。加えて、返済が滞ると信用情報に傷がつき、将来的なローン審査などに影響を及ぼす可能性もあるため、注意が必要です。

【賃貸契約における意義】
全体として、保証会社は「入居契約をスムーズにし、安心して物件を借りられる環境を整える仕組み」として賃貸契約の現場で重要な役割を果たしています。契約手続きも手軽になることで、借り手側の心理的負担を軽減できます。一方、貸し主や管理者にとっても、家賃滞納に対するリスクが低減し、督促業務の手間も軽くなるため、賃貸経営の安定性を高める効果があります。

借主にとっては敷金や保証金が以前のように何十万もかからず初期費用の負担が少なるなる、連帯保証人がいなくても契約可能な物件もある、貸主にとっては家賃の支払いが担保出来るという点でどちらにも利点があります。

まとめ

賃貸物件を契約する際、保証会社の仕組みを知ることは、安心して新生活を始めるためにとても大切です。保証会社は連帯保証人の代わりとなったり、家賃滞納時にも入居者と貸主の双方をサポートします。審査や費用に関しては一定のルールがあり、あらかじめ流れや必要書類を理解しておくとスムーズです。また、連帯保証人がいない方でも契約がしやすくなる一方、費用や規則はしっかり確認しましょう。保証会社の制度を正しく理解することで、安心して賃貸生活を送ることができます。

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